「魅力の高い商品」について

最初に、日経新聞の記事「[FT]アベノミクス3本の矢、いまだ的中せず」を引用する。

—引用ここから—
 通貨安に頼ることの問題点は、メーカーに人工的で一時的な追い風をもたらすことだ。一方で、菅野氏が指摘するように、日本製品を好んでいた日本の消費者も(ついに!)魅力を感じなくなり始めている。
—引用ここまで—
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H0G_Y4A820C1000000/

これまでしばしば言ってきたように、日本経済の「再生」は「魅力の高い商品」が次から次へと連鎖的に生まれるような状況にならないと無理です。

かつてリフレ派の論客たちにtwitterで、この考えを伝えたら、バカにされて、囲まれてバッシングに遭いましたが、彼らは「魅力の高い商品」の重要性についての認識が見事に欠けています。

そして、そのリフレ派の経済学者をブレーンとして迎え入れた安倍政権の経済政策にも「魅力の高い商品」作りに力を入れる、という観点は入っていない。

「魅力の高い商品」を生み出せば、政府が何かやってくれなくても、企業や商店は自力でそれなりにやっていけるのです。

それがわからない商売人や経営者が、政府に「景気をよくして欲しい」と期待する。

政府が外為を円安に誘導しても、魅力のない商品は売れない。

売り上げを増やして利益を生み出すには何をすればいいかを知っている商売人や経営者は、アベノミクスには期待しない。

アベノミクスに期待する商売人や経営者は何をやったら売り上げや利益を増やせばいいか、よくわかっていないダメな人たちです。日本にはそういうダメな人たちがとても多いので、安倍政権は高い支持率を維持している。

何をやったらいいかわからない商売人や経営者で満ち溢れている日本経済が「再生」するとは僕には考えられない。むしろ、政府が市場を撹乱して、マイナスの効果の方が大きいのではないでしょうか。

政府や、政府に期待する商売人や経営者たちを横目に、政府が撹乱して生まれる大きな波に飲まれないようにしながら、「魅力の高い商品」を提供し続けるのが、商売人や経営者たちにとってベストの選択だと僕は考えます。

 

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