テキストのやりとりだけでおおかたのことをコミュニケートできる組織や取引圏を創る(1)

経験したことがない人にはなかなか理解できないかもしれませんが、テキストのやりとりだけでおおかたのことをコミュニケートできる人と仕事をすると、生産性が飛躍的に高まります。まるで違う。働く時間を減らせ、考える時間を増やせる。コミュニケーションの範囲や商圏も拡大できます。

一方、「face to faceが大切」などと言っている人と仕事をすると、1時間で済む話が1週間以上かかることも珍しくありません。仕事の関係者の中にそういう人が多いほど長時間労働になりがちで、プライベートな時間が減り、家族や友人との face to face のつきあいを減らさざるを得なくなります。

毎日、疲弊するような日々を送り続けていると、新しい商品やサービスのアイデアもなかなか生まれないでしょうし、組織改革のプランを立てることも難しいでしょう(これは、必要な改革がまともに遂行できないことを意味します)。

わざわざ目の前にいる人といちいち電子メールでやりとりをするのは馬鹿げているように思われるかも知れませんが、その人が何か別のことに集中している時には、用件をメールを送っておき、あとで都合の良い時に読んでもらうようにすると、お互い、集中力を途切らせることも少なくなり、組織の生産性が高まり、物事の進捗が速まります。

ただし、こういうことが可能なのは、組織の成員が、自分の考えをテキストで正確に記述し、他者が書いたテキストを丁寧に正確に読んで理解できることが要件になります。しかし、これができる人が案外少ない。

もし、そのようなことができる人だけを集めて会社を作れば、その組織での生産性は、他社を圧倒するほど高くなるでしょう。

さらに、取引先も、同様の会社に限定すれば、非常に生産性の高い取引圏が形成されるはずです。

今後、そのような生産性の高い企業や取引圏が増えると思います。否、増やしていこうと考えています。

実は、上で書いた話を今までいろんな人に話したことがあるのですが、たいていの人びとが「テキストでのやりとりには限界がある」と思い込んでいて、「そんなことはできない」という反応を示します。

しかし、実際は、できる人は存在するのであり「できない」と考えるのは間違いです。正確に表現すれば「できないと思っている人はできない」のであり、その人が「できない」と思い続けている限りできないでしょう。

テキストでおおかたの用件を伝え合うことができるようになることを目標に掲げて取り組むと、できるケースと時間が次第に増えていきます。

早い企業は既にパソコン通信の時代から、テキストのやりとりで済む話は電子メールで済ませる体制を築いていますが、いまだに「face to faceが大切」であると言って、頻繁に部下を招集して会議を開いている経営者や管理職は少なくないようです。文章を書いたり正確に読んだりすることができない人たちが集まって企画会議や戦略会議を行っても、たいした策やアイデアは出てこないのではないでしょうか。

部員のほとんどが外に出払っていることの多い営業部門では、文章をバリバリ書ける人だけをスタッフにすると、それぞれが異なる場所にいても必要な用件を電子メールでやりとりできるので機動力が高まります。しかし、文章を書くことが苦手な人々を営業職に就かせている企業が多い。

生産性を向上させるための手段はいろいろありますが、案外、見落とされているのが、テキストでおおかたの用件を伝え合える組織や取引網を作る、ということです。

私には、それを実現するノウハウの蓄積があるので、請われればコンサルティングをご提供できます。その際には、当然、おおかたの用件を電子メールでやりとりさせていただきます。わざわざ出張するようなことは致しません。

 

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