最近の短期労働市場について

昨日、日雇いバイトの情報サイトについて調べてみたのだけれど、僕が学生だった30年ほど前と比べて、遥かに楽に仕事にありつけるようだ。

都市部では手取りで1日に1万円以上稼げる仕事がずらり。

1ヶ月20日ぐらい働くと手取りで25万円〜30万円ぐらいは確実に稼げそうである。独身者は十分生活できる額ではないか。これぐらいの夫の給料だけで子どもを産み、育てている家庭はたくさんあるので、決して楽ではないが、やりくりを上手にやれば結婚もできるレベル。

報酬も悪くないが、それよりもバイトの紹介所に並ばなくても仕事にありつける点は羨ましい。

仕事を探すのにかかる時間とコストが大きい場合、毎日仕事を探すのは大変だから、長期の仕事、あるいは定職に就きたいと思う人が増えるだろうが、これがゼロに近づき、仕事を選べる状態にある場合、毎日違う仕事をしてもいいと考える人は増えるだろう。

単発のバイトは時給が悪くないから、週5日以上働くと若い「正社員」よりも多く稼げるのではないか。

インターネットと携帯端末の普及により、単発の仕事を探すコストはかなり低くなっている。これは短期の労働市場に大きな影響を与え、ひいては長期の市場にも少なからぬ変化をもたらしているのではないか。もう少し丁寧に調べてみたい。

政治の世界では、正社員を増やせ、と言っている人がいるが、短期労働市場の現実を見ると非正規雇用化は今後も益々加速しそうである。

仕事のマッチングにコストがかからない状況では、長期的に雇用されることを望む「普通の人」の賃金は、雇用の安定性を約束してもらう代わりに引き下げられるのではないか。

一方、引く手あまたの「貴重な人材」の賃金は上昇。この人たちは長期の雇用を望まず、条件の良い企業を渡り歩く。

情報化が進むと非正規化が進むのが自然な流れだろう。これに抗するのはなかなか難しいと思う。時代は確実に「脱・正社員」の方に向かって突き進んでいるような気がする。

 

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